50代からでも間に合う!老後のお金の貯め方と増やし方

コラム
50代で貯金が出来ず悩む人
50代で貯金が出来ず悩む人

50代になり夫婦・友人との話題は、老後生活や年金の話が増えてきた。いまは毎年の誕生月に「ねんきん定期便」が届くので、将来のお金が心配になる。いまさらだが50代からのお金の貯め方、増やし方が知りた・・・。

このような疑問・悩みにお答えします。

記事テーマ
  1. 50代で預金が少なく老後の生活不安のある方のお金の貯め方
  2. 貯蓄がある方への低リスクなお金の増やし方をご案内
  3. 50代からの支出の見直しでお金を貯める

家計の金融行動に関する世論調査(2019年)によると、約7割の人が老後生活を心配する理由に「年金・貯蓄・金融資産の不足」をあげています。いま50代になって実感している方は多いのではないでしょうか?

安心して老後生活がおくれるよう、貯蓄のある人と無い人に効果的な、50代からのお金の貯め方・増やし方をご紹介します。

50代からはじめるお金の貯め方・増やし方

50代からはじめるお金の貯め方・増やし方

50代の10年間は、働きながらお金を貯められる最後のチャンスです。

しかし、まだ多くの支出があり「とても貯金などできない!」という方もおられるかもしれませんが、まずは次にご紹介する方法から少しでもはじめてみて下さい。

お金の貯め方と増やし方はiDeCoとNISAの活用がベスト

50代でお金を貯めていくには、スピードを上げる必要があります。

そのためには効率よくお金を貯められ、かつ税金の優遇措置のあるiDeCoとNISAを活用するところからはじめましょう。

節税効果の高いiDeCo

iDeCoのメリットは、節税効果が3つもあることです。これを利用しない手はありません。少しでも早くはじめましょう。

  1. 掛け金が所得控除の対象(全額)
  2. 運用益(収益)は非課税(全額)
  3. 受け取り時には退職所得控除・公的年金等控除の対象に

iDeCoは、60歳までを積み立て期間(※)とする年金商品ですから、少しでも早くはじめるほうが年金原資も貯まり、さらに運用益も期待できます。

60歳まで引き出せないことが欠点としていわれますが、50代からはじめた場合では払込期間も短いので、自由に引き出せないほうが確実にお金を貯められる、と建設的にとらえて取り組みましょう。

※:加入期間の延長(65歳)、受け取り開始年齢の幅を拡大(65歳)、企業型確定拠出年金の加入者の利用方法変更について、2020年以降に改正が見込まれています。

NISAとつみたてNISAの違いは?

NISA口座を使った投資運用益は非課税なので、50代からお金を貯めるなら、ぜひ利用したい手段です。

NISAには、NISA・つみたてNISAと2つありますが1人でどちらかひとつの口座しか持てません。50代の方がNISA口座を開設する際は、どちらのほうがよいか、2つのNISAを比べながら検討してみましょう。(途中で変更可)

まずは2つのNISAの特徴をわかりやすいように表で比較してみましょう。

NISAつみたてNISA
運用できる商品金融庁が指定した
投資信託・ETF(173本)
株・投資信託・ETF・REIT
年間の非課税投資枠120万円40万円
積立期間(投資可能な金額)5年10年
ロールオーバー出来る出来ない
投資対象広い狭い
年齢上限なしなし

こうして比べてみると、どちらにもメリットがあり判断のむずかしいところです。50代でNISAをはじめる場合に選ぶポイントは、給与が受け取れる定年退職までの期間、また、年間に投じることができる金額から検討しましょう。

たとえば、いま55歳の方で60歳定年の場合、65歳の年金開始までの5年間の生活収入源の資金を作りたいなら、投資期間の最大5年間で毎年120万円の投資枠がある、一般NISAのほうが向いていると考えられます。

一般のNISAは投資対象も広く、現物株式の投資も可能ですが、50代でNISAではじめて株式投資をするようなら、最初のうちは比較的リスクの低い信託商品の、インデックスファンドからはじめることをおすすめします。

つみたてNISAでは、金融庁の定めるガイドラインに沿った商品のみ、投資信託ができます。たとえばインデックスファンドなどが対象となっており、現物株式の取引はできません。

なお、ご夫婦の場合、2人でそれぞれひとつずつNISA口座を持てるので、一般のNISAとつみたてNISAとそれぞれで運用する方法もあります。また、リスク分散にもなるでしょう。

金融投資の運用益が非課税になるNISA口座開設は、年齢の制限はありませんので50代60代のいつでもはじめられます。より多くの金融資産作りに取り組んで下さい。

投資信託はインデックスファンドならわかりやすい

つみたてNISAでも人気のインデックスファンドは、50代ではじめて投資をする方でもわかりやすい投資信託商品です。

インデックスファンドは、日経平均株価・TOPIXなど、基本的には、株式市場を示す指標に沿っていく形で投資していくので、中長期的に株価が上がればそれに連動して上昇します。

一般的には、各国の株式市場にも分散投資するよう指定することが多く、短期で大きな利益を期待する投資商品ではありません。しかし、大きな損を抱えることが少なく、何よりプロの投資家と比べても勝ち負けにほとんど差が生じないことから、50代からはじめる方にも安心です。

インデックスファンドは、証券会社が取り扱いの投資信託なので、選んだあとは証券会社に運用を任せるかたちとなり、買ったら放置しておくだけで中長期の運用益が期待できます。またNISAなら非課税なので、50代で貯蓄と投資を同時に進めるなら、絶好の選択になるでしょう。

貯蓄ゼロは危険!すぐにはじめるお金の貯め方

50代からはじめるお金の貯め方・増やし方

「50代になっても、まだ貯金ができない・・・」という悩みを持つご家庭は、少なくありません。

家計の金融行動に関する世論調査(2019年)によると、50歳代でも貯蓄がゼロと回答した世帯が21.8%もありました。老後の不安を解消できるよう、貯金ゼロからでもお金を貯めて増やす方法をご紹介します。

50代の平均貯蓄額は1,194万円、あなたは大丈夫?

50代で貯蓄ゼロの世帯がある一方で、50歳代一世帯あたりの金融資産保有額の平均は1,194万円となっています。

中央値は、650万円となっていますが、貯蓄ゼロ回答の世帯21.8%が含まれているため、参考とするには危うい数字です。それよりも金融資産が1,000万円以上と回答した世帯が35.5%あることに注目しましょう。

2019年6月に注目を集めた「老後資金2,000万円問題」は、否応にも現実が私達に突きつけられましたが、今後の貯蓄や退職金を使って実際に対応できそうなご家庭は、すでに1,000万円以上を保有する35.5%の世帯ということです。

残る65%近くの世帯では、50代から自助努力をしながら計画的に貯蓄を増やしていく必要があります。iDeCoやNISAの優遇税制を活用してかしこくお金を増やしましょう。

貯蓄ゼロからの支出の見直し方とお金の貯め方

貯蓄ゼロのご家庭では、子どもが成人前で学費などの支出がピークを迎えている方もあれば、世帯主が失業したり、事業が失敗したりした方など、容易に解決できない問題もあるでしょう。

しかし、50代ともなると現実として老後は間近に迫ってきており、定年退職後や60歳以降になってからでは、対処ができなくなる恐れもあります。まずは、支出を見直し浪費を抑えるところからはじめて下さい。

自動車所有の見直し

とくに都市部に住んでいる場合、公共交通機関や必要なときだけレンタカーを借りたり、タクシーを利用したりするなどで大きく費用を抑えることができます。

任意保険料や駐車場代もかからなくなるので想像以上に節約可能です。

通信費の見直し

パソコン・携帯電話・スマホ・タブレットなど、さまざまな端末で通信手段を利用されているともいますが、毎年のように新しい端末に取り替えたり、家族がバラバラに通信キャリアと契約していたりするなら、端末の交換サイクルを抑えて、グループ割引ができるプランなどに変更しキャリアをまとめましょう。

保険の見直し

生命保険や損害保険に無駄がないか、徹底的にチェックしましょう。しっかりした現金預金が作れれば、がん保険や死亡保障など、かなり削ることができます。(金融資産があれば保険はいらない)とくに死亡保障は、子どもの教育が終わったら減額を検討して下さい。

その他、火災保険から傷害保険など、総合的にチェックが必要です。場合によってはFPに相談することも検討して下さい。

外食やファッションなど支出の見直し

子育てが終わると気が緩み、外食が増えたり、ファッションやアクセサリーなどを購入したりする50代の方を見受けられますが、本当に必要でしょうか? 買い物は「本当に必要か?」いま一度、確認する習慣をつけましょう。

支出を見直し浪費を抑える

たとえば、子供が就職して、いままでかかっていた教育費の負担がなくなったとき、その費用をそっくり貯蓄すれば、かなりのスピードでお金を貯めることが可能です。切り詰めすぎるのも精神的に良くないかもしれませんが、50代で貯蓄しておかないと、だんだん働くことがむずかしくなる60代後半から70代には、生活がかなりきつくなってしまいます。

高齢者になってから毎日の生活費にことかいてしまえば、孫におもちゃも買ってあげられない「貧困老人」になってしまいます。そのような寂しいことにならないよう、計画的に貯金を作って行きましょう。

本気で貯めていけば50代のいまからでも間に合います。実現できるところから支出の見直しをして貯蓄をはじめましょう。

50代のお金の準備が老後生活を決定する

50代のお金の準備が老後生活を決定する

老後生活は、公的年金をベースに50代から計画的に準備するお金の有無が決め手になります。

65歳以降の老後生活はいくらかかる?

生命保険文化センターが2019年に実施した意識調査によると、夫婦2人の老後生活の費用は、毎月の平均で22.1万円となっています。

しかし、ゆとりある生活をするとなると、毎月の平均は36.1万円と14万円ほどアップします。上乗せになった費用の使いみちは、旅行やレジャー、趣味や教養といったところです。

貯蓄があるなら年金は受給開始を繰り下げて受給率を増やす

老後の年金受取を遅らせることを「年金の繰り下げ受給」と呼び、老後に年金を増やす最後の、そしてとっておきの手段になります。

現在の年金制度では、65歳から年金を受給することができますが、受給開始を70歳まで繰り下げることにより、最大42%も受給額の増額が見込めます。

繰り下げは、66歳から1か月単位で選択できるので、必要になった時点で受給開始手続きをしましょう。

繰り下げするか否かの判断は、年下の配偶者の年齢、加給年金と振替加算の給付により、繰り下げるより多く受け取れる場合は、65歳から受給開始を選びましょう。

65歳以降の生活費をシミュレーションする

50代ですとまだ遠い将来のような気がするかもしれませんが、10年15年はあっという間に過ぎます。65歳以降の生活費のシミュレーションを知るために、ファイナンシャル・プランナーに相談して見るのも一つの手段です。

老後の生活費についての計画シミュレーションしてくれるファイナンシャル・プランナーは、銀行や証券会社にもいて、iDeCoやNISAの相談と一緒に対応してくれます。

65歳以降に年金がもらえない人・少ない人はどうなる!

誕生月に届けられる「ねんきん定期便」から、65歳以降に受け取れる年金額について、50代の多くが認識されていると思います。

ところで年金をもらえない人、不足している人は、何らかの行動をはじめられているでしょうか?

国民年金の資格期間は25年から10年に短縮された!

50代になって、「いまさらはじめても…」と、年金をあきらめている方は、いま一度、自分の国民年金の資格期間を確認しましょう。

2017年8月1日から資格期間が短縮されており、10年以上あれば老齢年金が受け取れるようになっています。また、資格期間が短く年金額が不足する方は、少しでも多く受取るために、未納期間分で払込が可能な保険料を速やかに納めましょう。

国民年金は、60歳以降の5年間「任意加入」すれば不足している保険料(保険期間)の追加支払いが可能です。老後対策が万全でない人や年金の不足がわかっている人は、もよりの年金事務所にまずは相談をして、最低でも資格期間をカバーできるよう、50代のうちに保険料の納付手続きを進めて下さい。

なお、個人でiDeCoに加入を希望する場合も、国民年金の保険料納付が必要です。

まとめ

  1. 50代は老後生活費を準備する最大のチャンス(最後のチャンス)
  2. お金を貯めれば老後の不安が解消する(退職金を残す工夫)
  3. お金を増やすには支出の見直しが効果的(浪費を見つける)
  4. 65歳以降の生活費シミュレーションをする(FPに相談する)
  5. 年金を増やせる年金受給の繰下げを検討する(加給年金に注意)
  6. 国民年金の受給資格は10年に短縮された(不足分の任意加入も検討)

50代の方には多くの支出パターンがあるので、ひとまとめにはできませんが、自身や家族のためにも、ひと工夫してお金を貯めましょう。

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