【実践】50代からでも遅くない老後資金のためのiDeCo活用法とは?

コラム
50代からiDeCoに加入しても良いか迷う人
50代からiDeCoに加入しても良いか迷う人

最近、iDeCoって話題になっているけど50代の私でもiDeCoに加入する意味ってあるのかな・・・。iDeCoは若い人がはいるものじゃないんですか?

このような疑問・悩みにお答えします。

記事テーマ
  1. 50代でもiDeCoに加入すべき3つの理由
  2. 毎月いくらiDeCoにお金を回せば良いのか
  3. 85歳までに受け取ることができる年金

iDeCoとは個人型確定拠出年金のことをいいます。iDeCoは簡単にいうと自分で作ることのできる年金です。 2019年に「老後には2,000万円の資金が必要である」旨の発表が政府からありました。

多くの方は、公的年金だけでは、安心して老後を過ごすことができないとなんとなく思っていたと思いますが。政府が発表したことにより大きな衝撃が走りました。その後この発表は撤回されましたが、現在の公的年金の状態を見ると公的年金だけでは、安心して老後を送ることは難しいでしょう。

安心して老後を過ごすためには自助努力が必要です。税制上様々なメリットのあるiDeCoはまさに老後資金を貯めるのにピッタリな商品です。

しかし、iDeCoについて調べてみると、20代 ·30代からiDeCoには加入すべきという記事が目立ちます。

もちろん若いうちから加入しておくことに越したことはありません。では50代からiDeCoに加入するのは意味がないのでしょうか?

答えは、50代からでもiDeCoには加入すべきです。今回はなぜ 50代でもiDeCoに加入したほうが良いのかについて詳しく説明します。

50代からでもiDeCoに加入すべき3つの理由

50代からでもiDeCoに加入すべき3つの理由

この章では50代からでもiDeCoに加入すべき主な理由について3つ説明します。50代からでもiDeCoに加入すべき理由は・・・

  1. 強制的にお金を貯めることができる
  2. 税金がお得になる
  3. 年金を受け取る時の税金もお得

となります。それでは1つずつ詳しく説明します。

強制的にお金を貯めることができる

iDeCoは原則60歳になるまでお金を引き出すことができません。毎月、口座から自動的にiDeCoにお金が回るので強制的に老後資金を貯めることができます。

老後資金を貯める有効な方法にはつみたてNISAというものもあります。つみたてNISAとは、年間40万円まで最長20年間積み立てることができる金融商品です。運用は主に投資信託で行われます。

つみたてNISAで出た利益は、iDeCoと同様に非課税です。また商品性も金融庁の厳しい審査に通った商品しか利用することができないので、非常に良い商品が多いです。

つみたてNISAはiDeCo同様、老後資金を貯めるには非常に適した良い商品ですが、いつでも解約することができます。

もちろんいつでも解約することができることはメリットですが、お金が必要なたびに解約をしていては計画的にお金を貯めることはできません。

その点、iDeCoは災害などの理由以外に60歳までお金を下すことができないので老後資金を貯めるにはいい意味で強制力があります。

一般的に50代の場合、子育てもひと段落済んでいる場合が多いので、自身の老後のために積極的にお金を貯めるべき時期です。

今までは学費などにお金を貯めていた方も多いと思いますが、子育てがひと段落すると、気の緩みから散財してしまう方も少なくありません。

60歳までおろすことのできないiDeCoを使えば計画的に老後資金を貯めることができるのです。

年金を掛けている時の税金がお得

iDeCoは、年金を掛けている間も、年金を受け取る時も税金がお得になります。掛け金は、現在の制度だと60歳までしか掛けることができません。(今後、65歳まで年金を掛けることができる可能性はあります。)

50歳の方でも最長で10年しか年金を掛けることができないので中にはあまり意味がないと思われている方もいるかもしれません。

確かに20代や30代の方に比べると年金を掛けることができる期間は短いかもしれません。しかし、iDeCoの掛け金は全額、税額控除の対象になります。

例えば企業年金制度が会社にないサラリーマンの場合、月に掛けることができる最大金額は23,000円です。毎月23,000円なので年にすると276,000円iDeCoに回すことができます。

この276,000円全額が所得控除の対象になります。注意が必要なのですが、あくまで所得控除なので276,000円分税金が低くなるわけではありません。

しかし年収500万円の一般的なサラリーマンの場合、現在の税制で毎年、所得税が27,600円、住民税も276,000円の合計55,200円税金が低くなります。10年続ければ合計で552,000円も税金が安くなるので50代の方でもiDeCoを利用する価値は十分にあると思います。

年金を受け取る時の税金がお得

iDeCoは、年金を掛けている間だけでなく年金を受け取る時の税制も有利です。iDeCoで出た利益に対しては非課税ですし、年金を受け取る時の税制も非常に有利です。

iDeCoの年金の受け取り方は2種類あります。分割して受け取る方法と一括で受け取る方法です。

分割して年金を受け取る場合は、公的年金控除を受けることができます。公的年金等控除は、年金を受け取る年の所得が1,000万円以下の場合、

  1. 65歳未満…公的年金等の収入が70万円以下までは非課税
  2. 65歳以上…公的年金等の収入が120万円以下までは非課税

となります。また一括で受け取る場合は退職所得にiDeCoは該当します。退職所得は「退職所得=(収入金額ー退職所得控除額)÷2」で計算されます。

退職所得控除額は、勤続年数によって変わってきます。

  1. 勤続年数20年以下…40万円×勤続年数(80万円に満たない場合は80万円)
  2. 勤続年数20年超…800万円+70万円×(勤続年数-20年)

となります。退職所得は、主に退職金に適用される税制なので非常に大きな控除を受けることができるのです。

老後資金を貯めるには株式や投資信託などの金融商品で貯めることも良い方法であると思います。しかし株式や投資信託の場合、利益に対して20.315%の税金を取られることを考えるとiDeCoの年金を受け取る時の税制は非常に優れているといえます。

これだけ優れている税制が適用されるので50代で年金を掛けることができる年数が短い50代の方でも大きなメリットがあることがご理解頂けたかと思います。

毎月いくら捻出すべきなのか

毎月いくら捻出すべきなのか

今までのところで50代の方でもiDeCoに加入する価値は十分にあると思います。では50代の方は毎月いくらiDeCoに回すべきなのでしょうか?

答えは「掛けることのできる最大の金額をiDeCoに回すべき」です。ご存知の方も多いと思いますがiDeCoは職業や企業年金の有無によって掛けることのできる最大の金額は異なります。

  1. 自営業・・・6万8千円
  2. 専業主婦・・・2万3,000円
  3. 会社員(企業年金あり)・・・1万円OR2万円
  4. 会社員(企業年金なし)・・・2万3,000円
  5. 公務員・・・1万2,000円

となります。iDeCoの毎月の最低金額は5,000円です。またiDeCoの掛け金は途中で変更することもできます。

20代、30代の方の場合は年金を掛ける期間が長いので少額でも十分な資金を貯めることができます。しかし50代の方の場合、最大で10年しか年金を掛けることができません。

また50代は一般的に20代や30代に比べて給料は高いと思います。年金を掛けている間に受けることができる所得控除の効果を最大限に受けるためにも掛け金は最大の金額を掛けるべきです。

もちろん、それぞれ経済的な事情が異なるので今の生活に支障が出る程、iDeCoに回してはいけません。しかし現在の生活に支障が出ないのであれば掛け金は最大限掛けるべきでしょう。

50代がiDeCoを利用する際の注意点

50代がiDeCoを利用する際は注意点もあります。iDeCoは原則60歳になるまで引き出すことができませんが掛け金が10年未満だと60歳になってもお金を受け取ることができません。

掛け金を掛けていた年数によって受け取ることのできる年齢は変わってきます。

  1. 10年以上・・・60歳
  2. 8年以上10年未満・・・61歳
  3. 6年以上8年未満・・・62歳
  4. 4年以上6年未満・・・63歳
  5. 2年以上4年未満・・・64歳
  6. 1か月以上2年未満・・・65歳

となります。iDeCoの利用が50代になると60歳から受け取れなくなる可能性がありますので注意が必要です。

85歳になったらいくら貯める事が出来るのか

85歳になったらいくら貯める事が出来るのか

この章ではiDeCoを50歳から利用した場合、85歳までにいくら年金を受け取ることができるのかについて説明をします。一般的なケースモデルを使って説明をします。

  1. 夫が60歳まで会社員(企業年金なし)、妻は専業主婦
  2. iDeCoは50歳から夫婦ともにスタート(夫:毎月23,000円、妻:毎月23,000円)
  3. 夫婦ともに60歳から65歳までiDeCoの受取をする
  4. iDeCoの運用は年率3%とする
  5. 65歳から公的年金を受給する

このケースの場合、60歳時点のiDeCoに貯まっている金額は以下のようになります。

  1. 一人あたりの年金元金:2,760,000円
  2. 一人当たりの運用益:454,053円
  3. 一人当たりの合計:3,214,053円
  4. 夫婦の合算:6,428,106円

この数字を見ていかがでしょうか?結構まとまった金額を受け取ることができると思われた方が多いのではないでしょうか?

この合計金額を60歳から65歳まで5年間で受け取ると毎年一人当たり約160万円受け取ることができます。夫婦合算で約320万円です。月にすると一人当たり約13万円、夫婦合算で約26万円を5年間受け取ることができます。(税金控除せず)

65歳以降は公的年金を受け取ることができます。平均的な夫婦の場合、毎年受け取ることのできる公的年金は、厚生労働省によると夫婦で約264万円です。月に直すと約22万円です。

65歳から85歳まで受け取ると、合計で約5,280万円受け取ることができます。iDeCoの夫婦分約640万円を足すと85歳までに約5,920万円を受け取ることができます。

まとめ

今回は50代からiDeCoを利用する方向けに説明をしました。50代からだと遅いのではないかと思われる方も多かったと思いますが、今回の記事を読んで50代でもiDeCoの利用は遅くないことが分かって頂けたかと思います。

iDeCoの加入に遅すぎることはありません。もちろん早いうちからiDeCoに加入しておくことに越したことはありませんが、何歳になってもiDeCoに加入する意味はあります。

是非、iDeCoに加入して老後資金を貯めることと様々なiDeCoのメリットを享受するようにしましょう。今回の記事がiDeCoに加入するきっかけになれば幸いです。

思い立ったらすぐに動くことが大切です。iDeCoの資料はインターネットで簡単に取り寄せることができます。まずは資料を取り寄せることをおすすめします。

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