
遺品整理業者に依頼をしようと考えているけど、最近詐欺行為にあう人も多いって聞くし心配。
詐欺行為にあわないためにも、信頼できる遺品整理業者の見分け方・注意すべき点について理解しておかないと・・・。
このような疑問・悩みにお答えします。
- 遺品整理業者による詐欺行為を紹介
- 信頼できる遺品整理業者の見分け方
- もし騙されてしまったら?対処法と相談先
高齢化に伴って遺品整理の需要が高まりつつあるなか、良からぬことを考える悪徳業者が近年多数存在します。
遺品整理業者に依頼したのに詐欺行為の被害にあってしまっては、「何でもっとしっかりと調べて依頼しなかったのだ・・・」と悔やんでも悔やみきれません。
悪徳な遺品整理業者に騙されないためにも、信頼できる遺品整理業者の見分け方・遺品整理業者に依頼する際の注意点について理解を深めておく必要があります。
参考 ぼったくり?孤独死した父の遺品整理【失敗談】予備知識なく追加料金を支払う
実際に起こった遺品整理業者による詐欺行為を紹介
実際に起った遺品整理業者による詐欺行為についてお話していくので、どのようなケースで詐欺被害にあわれているのか把握しておきましょう。頭に入れておくだけで、もし自分が詐欺行為にあったとしても騙されずに、詐欺だと気付くことが出来ます。
相場と全く違った金額の買い取り
実際に起った遺品整理業者の詐欺行為として相場からかけ離れた買い取りを行い、骨董品を後日高額で売るという詐欺被害にあわれた方がいます。
その遺品整理業者は2万円で骨董品を買い取り、後日に40万円で売却していました。
このように専門知識がない一般人だからといって、おかしな価格で買い取りを行っている遺品整理業者もいます。
見積もり金額とはかけ離れた請求を受ける
遺品整理前の見積り金額とはかけ離れた高額な金額を、遺品整理後に請求してくる悪徳な遺品整理業者も存在します。
実際に遺品整理前に出していた見積もりの3倍・4倍といった高額な費用を請求された方も中には存在します。
盗難
遺品整理業者の中には盗みを行う悪徳業者も存在します。遺品整理を行っている最中に貴重品を盗む詐欺行為はあとをたちません。
特に盗難被害で多い事例として挙げられるのは、へそくりや仏壇・貴重品といった物が複数盗まれています。
仏壇・貴重品といった物たちはもし盗まれたとしても元からあった物なので気付きやすいですが、へそくりは気付かれにくいため盗難被害に合う可能性が高いです。
実際に愛知県で遺品整理を請け負った業者が、通帳と印鑑を勝手に盗難して銀行口座から40万円を引き出した事例もあります。
不法投棄
遺品整理業者による詐欺行為は金品の問題だけではなく、遺品の不法投棄をする悪徳業者も存在します。
悪徳な遺品整理業者には、遺品などを山奥に不法投棄する業者も存在します。単に正式なゴミ処分の費用を浮かして差額を儲けるために不法投棄する事例もあります。
信頼できる遺品整理業者の見分け方
遺品整理業者による高額請求・盗難・不法投棄といった詐欺行為はあとをたちません。
では数多くある遺品整理業者の中から悪徳業者に引っかからずに、信頼できる遺品整理業者を選ぶためにはどうすれば良いのでしょうか?信頼できる遺品整理業者どうかを見分ける方法について紹介していきます。
ホームページやパンフレットが充実していて分かりやすく更新されている
ホームページやパンフレットが充実していて分かりやすく更新されているということは、常にお客様目線になっているということです。
企業情報が分かりやすく明記されているか・豊富な実績がしっかりと記載されているかどうかも確認すると尚良いです。
制服がありスタッフの身だしなみや対応がしっかりとしている
制服がスタッフ皆統一されており、身だしなみや整っている業者は信頼出来る業者と言えます。
それに信頼できる遺品整理業者の見分け方として、スタッフの身だしなみがしっかりとしているということも挙げられます。
スタッフは業者を映す鏡のような存在であることから、訪問時の対応や相談・見積もりの際に、きちんとした迅速且つ丁寧な対応であるかどうかをしっかりと確認しましょう。
見積書、ホームページ、名刺に遺品整理士の資格がしっかりと明記されている
遺品整理士の資格は一般社団法人 遺品整理士認定協会の認定資格であり、この資格を持っている業者は遺品整理に関する正しい情報を熟知しています。
見積書に明細が細かく記載されている
見積りが金額だけではなく、しっかりと何にいくらかかっているのか細かく記載されているかチェックしましょう。
悪徳業者は見積もりに記載するのは「作業代」の一言で、処分費や使用したダンボール代を別途で請求してくるケースも多々あります。
それにダンボールなどを無料で利用されてくれない業者も、優良業者とは言えないでしょう。
産業廃棄物収集運搬許可、古物商許可の記載がある
遺品整理で出た廃棄物を処理する際には「産業廃棄物収集運搬許可」を持っている必要があります。
ですが「産業廃棄物収集運搬許可」を持っている業者は多くは存在せず、「産業廃棄物収集運搬許可」を持っている業者と提携しているかどうかが、信頼できる遺品整理業者か見極める基準となってきます。
「産業廃棄物収集運搬許可」を持っている業者と提携していれば、信頼できる遺品整理業者と言えるでしょう。
そして遺品の買い取りを依頼する際には「古物商許可」の資格を持っているかどうかの確認が必要であり、「古物商許可」を持っている業者はホームページに古物商許認可番号が記載されているので、確認するようにしましょう。
こんな遺品整理業者は危ない!?注意すべき点
信頼できる遺品整理業者の見分け方についてはご理解頂けたと思いますが、実際にこんな遺品整理業者は危ない!といった遺品整理業者の注意すべき点についてお話していきます。
安さを全面にアピールしている業者
遺品整理業者でやたらと安さ全面にアピールしている業者は、自分たちの遺品整理サービスに自信がないから安さで勝負するしかないです。
自分たちのサービスに自信があれば、セール品みたいに安さだけ勝負するようなことはしないはずです。
あまりにも小綺麗なサイトの業者
色合い豊富な小綺麗なサイトで電話番号・人物を大きく目立つようにしている業者は意図的に勢いで電話連絡をさせようとしている業者なので注意しましょう。
会社情報の記載がない
公式ホームページを所有していない会社・運営コンセプトが分かりにくい業者は避けるべきです。
悪徳遺品整理業者の特徴として会社概要が不透明なことが挙げられます。大手会社や優良な会社の場合は、ホームページを所有しているケースがほとんどで、大概の場合はここで会社概要・コンセプト・サービス代金などの情報が把握できます。
訪問見積もりを行わずに価格を提示してくる
しっかりとした明確な見積もりを提示するには、実際に訪問見積もりを行って遺品整理する物を目視で確認しなくてはいけません。
ですが訪問見積もりをせずに電話やメールで見積もりを行っている業者は明らかに危険です。
サービスを勧めてくる業者
トラックで巡回営業を行っている業者や訪問営業を行っている業者は避けるべきです。
こういった業者は利用者の需要にあっていない、つまりミスマッチしていることが多く、最終的に高額請求をしてくる可能性があります。
もし騙されてしまったら?対処法と相談先
もしも仮に遺品整理業者の詐欺行為にあってしまった場合は、どうすれば良いのでしょうか?騙されてしまった場合の対処法と相談先についてお話していきます。
遺品整理業者の詐欺被害にあってしまった場合の対処法について
業者と話し合う
遺品整理業者の詐欺被害にあってしまった場合は、最初にやるべきこととして挙げられるのが「業者と話し合う」ということです。
それも現場担当の対応してくれた方だけではなく、業者の代表者も混じえて話をすることが大切です。
「聞いてた話と違う」「見積書に比べて請求が高すぎる」などといった自分が不満に感じたこと・これは明らかにおかしいと感じたことをぶつけましょう。
法で罰する
遺品整理は事務所や会社等ではなく消費者の自宅で契約を交わすことが多いので、訪問販売・訪問購入にあたる可能性があります。
訪問販売・訪問購入に関しては特定商法取引によって厳しく規制されており、遺品整理サービスでも「見積もりを出してほしかっただけなのにその場で契約を勧められた」という場合は法的に罰することが出来る場合があります。
クーリングオフ制度を利用する
訪問販売・訪問購入は消費者にクーリングオフの権利が認められており、契約を交わした日から8日以内に事業者に通知することで成立します。
遺品整理業者の詐欺被害にあってしまった場合の相談先について
相談窓口を利用する
もし遺品整理業者の詐欺被害にあってしまった場合は、相談窓口を利用しましょう。
公民生活センター・消費者庁・暮らしの相談窓口・消費者相談室といった第三者期間に相談することで業者と話し合う必要が無くなり、スムーズに問題を解決することが出来ます。
法律の専門家に相談する
弁護士などの法律の専門家に相談して、トラブルを解決してもらう方法もあります。勿論ですが介入してもらうのには費用がかかりますが、相談だけでもしてみましょう。
その際に詐欺被害にあった際の証拠・業者との契約内容や費用の支払いなどの明記されている物を事前に準備しておくと、スムーズに話が進みます。
まとめ
遺品整理業者による詐欺行為は様々なパターンが存在し、悪徳業者は未だにあとをたちません。
詐欺被害にあわないためには、自分たちでこの業者は本当に信頼できる遺品整理業者なのかどうかを判断する力を養わなくてはいけません。
そのためにも今回お話した内容をしっかりと理解し、詐欺被害にあわないようにしてください。
そして嫌な思い出が残らないようにしっかりと遺品整理を行ってください。