ぼったくり?孤独死した父の遺品整理【失敗談】予備知識なく追加料金を支払う

コラム
遺品整理の料金設定に疑心暗鬼な人
遺品整理の料金設定に疑心暗鬼な人

家族が亡くなって遺品整理をしなければならないけど、初めてのことだし、遺品整理ってよくわからない。料金設定が曖昧で悪質な業者だと、ぼったくりもあると聞くし・・・。

このような疑問・悩みにお答えします。

記事テーマ
  1. 孤独死における遺品整理の注意点
  2. モノの整理の他に、お金の整理も大変
  3. アパート間取り1DK、見積もり金額15万円~18万円
  4. ぼったくり?総額25万円。畳修復や床清掃、壁紙清掃で追加料金が発生
  5. コミコミ料金は要注意!見積もり時点で必ず明細書を必ず貰う事
  6. みんなの遺品整理」で追加料金ナシの業者の存在を後で知る

私が複数の遺品整理業者から見積もりを取らなかったせいで、ぼったくりとも思える業者と遭遇しました。私の予備知識がないことが原因で、見積もり以上の金額を支払う羽目となり、とても残念な気持ちになりました。

また、死後、まずは葬式などをしないと・・・と考えがちですが、実際には、家財道具の処分に時間が掛かったり、故人が契約していたアパートや電話、電気の解約手続きをしたりと、とにかくやることが多いです。

これら手続きが遅れると、賃貸であれば退去が遅れ家賃が発生し、電話、電気の解約が出来なければ基本利用料がかかってしまい、誰かが支払わなければいけなくなります。

遺品整理は、正確性とスピードが重要という事を改めてお伝えします。ここでは私の実体験を元に注意点を紹介します。

公式サイト 「みんなの遺品整理」https://m-ihinseiri.jp

父の孤独死。遺品整理が始まるまで

父の孤独死。遺品整理が始まるまで

突然、聞きなれないA市役所から手紙が来ました。手紙には父が亡くなったこと、その件でお話ししたいことがあるので連絡がほしい旨の2点が書かれていました。

20年前に両親が離婚してから、父とは疎遠になっていたので、どこに住んでいたのかも知りませんでした。

ですので、A市役所から手紙が来たとき、A市に住んでいたことが分かりました。当時は、まだ「孤独死」というキーワードがなかったので、騒がれることもありませんでした。私は、A市役所からの連絡を受け、これから何が起きるかもわからずに、ただ身元確認をするくらいのつもりでA市役所を尋ねました。

A市役所で担当者から話を聞くと、父はA市でアパートを借りて一人で生活を送っていたが、そこで体調が崩し、そのまま部屋で亡くなったとのことでした。

その後、警察署の人とも面談をし、父の病歴や私と父との関わり合いなどについて詳しく聞かれました。これは自宅で亡くなった場合に事件性があるかどうかの確認をする必要性があったためでした。

確認が終わると、遺体の引き取りの話になりましたが、何の用意もしておらず、また、葬儀に参列したことはあっても、自分が葬儀関係を手配した経験もないので、誰に何を頼むのか分かりませんでした。とりあえず市役所の方から紹介された葬儀会社に電話して、遺体を警察から葬儀会社へ移送しました。

これで、終わり・・・ではなく、ここからが遺品整理の始まりです。

父の遺品整理で感じた注意点

父の遺品整理で感じた注意点

遺品整理はとにかくやることが多く、負担が大きいです。業者へ依頼するという方法はありますが、予備知識がなく、親族の突然の「死」に直面すると、どうしても冷静な判断が出来ません。

父が亡くなってから数年が経過しますが、振り返ってみると「もっとこうすれば良かった」という事が山ほどありました。

退去しないと翌月の家賃が発生

父が住んでいたアパートの鍵を借りて、部屋に行ったところ、ついさっきまで生活していたそのままの状態でした。

すると、アパートの管理会社の方が来られ、「契約上、今月末までに部屋の物を引き払ってほしい。そうでないと翌月の家賃を発生する」と言われました。

今月も残り約一週間。この一週間で遺品整理をしてアパートから退去なければいけなくなりました。ここで1つ目の問題点となる遺品整理の期限です。遺品整理には死後速やかにやらないといけないことが多いのです。

速やかに、といっても私一人では心細いし、もし間違って大事な物を捨ててしまってはいけないと思い、母や兄に連絡しましたが、仕事が忙しい、そんなに休めないと言われ協力が得られない状況でした。

処分すべき家財が多い

ここで2つ目の問題点となる人手がいないということです。6畳一間のアパートに高齢男性が一人で住んでいた、といっても、布団や調理器具、家具、衣類、電化製品など相当の家財があります。その家財を私一人で、しかも初めてのことなので、どうしたらよいかも分かりません。

不用品の廃棄処分があります。部屋の契約を完了させるということは、部屋に何もない状態にしなければいけません。つまり、生活用品の布団や衣類、家具などを期限内に処分しないといけないのです。

家族が亡くなると、期限内にこれらの遺品整理をしなければいけなくなります。これはとても大変なことなのです。

財産や契約書の確認に時間が掛かる

さらに、3つ目の問題として、遺品整理は、故人が使っていた物や愛用品、思い出の品々を探すだけでなく、財産や契約に関する書類を確認する必要があることです。

これは、故人の財産の相続を受けるのか、放棄するのかを決めて、もしプラスの財産よりもマイナスの財産が多く相続を放棄したいのであれば、死亡を知りえてから3ケ月以内に裁判所で手続きをしないといけなくなるからです。

このため、速やかにプラスの財産(預貯金など)に関する書類、マイナスの財産(負債)に関する書類、各種契約(携帯電話など)に関する書類も確認しないといけないのです。

遺品整理が完了するまでの流れ

そこで、次の日に不動産屋さんから紹介された遺品整理業者(遺品整理と部屋にあるものを処分する特殊清掃を兼ねた業者)にお願いしました。

費用は当初、業者から、「部屋の広さ、物の量にもよりますが、6畳1部屋に押し入れ、キッチンスペース、トイレ、風呂の間取りのアパートで高齢男性の一人暮らしなら、遺品整理と不用品に廃棄、ハウスクリーニングでだいたい15万円から18万円くらい」と言われました。

幸いだったのは父が亡くなったのが冬場であったこと、死後すぐに発見されたことで、遺体が腐敗したり、悪臭が出たりすることがなかったので、いわゆる「特殊清掃」はありませんでした。

時間も、知識も、人手もないのでやむを得ないと思い、その業者に口約束で依頼しました。

遺品整理の作業時間としては、1日だけ時間をくれました。その1日で「これは残そう」というものと、相続の判断に必要と思うものを箱に詰めました。

といっても、箱に詰めたのは、

  • 手帳(私や兄の名前や住所が書かれていた)
  • 公共関係(保険証、公共料金)の書類(手続きに必要なため)
  • 財産関係(生命保険関係、通帳、印鑑、現金)の書類(手続きに必要なため)

結果的に半日もかからず、終了しました。その後、業者に鍵を渡して、3日間で遺品整理、不用品の処分(布団、衣類、冷蔵庫の中にある食品、電化製品、家具など)、ハウスクリーニングをしてくれました。

そして、業者からは遺品の残りとして

  • 自転車の鍵
  • 年賀はがき 30枚程度
  • 写真 10枚程度
  • 故郷の神社のお守り

を受け取りました。

ぼったくり?追加料金なしの業者の存在を後で知る

作業がすべて終わり、費用は当初の予定額を大きく上回る25万円が請求されました。

理由は以下の通りです。

業者から「畳や床がかなり傷んでいたことと、たばこでガラスや網戸、壁紙が黄ばんでいたのでその清掃が大変だった」と言われました。

そもそも口頭での契約で、何の項目にいくらかかるかなど細かい明細がなく、コミコミでの金額だったので、もともとの金額も、請求された金額も相場より高いのか安いのかは分かりませんでした

遺品整理が終わった後に、みんなの遺品整理で検索して知ったのですが、見積金額以上に追加料金を取らない業者があるようです。

時間も人手でもなく、急な話だったのでやむを得ない選択でしたが、今後、遺品整理を行う人へのアドバイスとしましては、慌てずに、インターネットでいくつかの事業者に見積もりを取っておけば、ある程度、費用は抑えることが出来ますし、あとから「えっ、こんなに費用が掛かったの?」ということも避けられます。

また、最近では、携帯電話、デジタルカメラ、パソコンなどのいわゆる「デジタル遺品」や飼い犬や飼い猫などペットがいると、費用は高くなると思いますので、事前に業者と金額の件を確認しておくことをお勧めします。

お金の遺品整理に要注意

お金の遺品整理に要注意

遺品整理のポイントを分かりやすく3点に絞りました。死後の手続き(相続など)をスムーズに進めるためには、預貯金や株、権利など債権がわかる書類が必要になります。

そのためには、通帳や株や権利などに関する通知類を探しておくことが必要だからです。

財産(預貯金)の確認

遺品整理というと、故人が愛用していた物や写真など思い出の品々を選んで残したり、親族間で分けたり・・・というイメージがあるかと思います。しかし、もっと大事なことがあります。

それが、預貯金や株、生命保険といった債券など財産の確認をすることです。

預貯金であれば、通帳や銀行届出印などを確認する必要があります。

また、株であれば株を所有(購入)していることが分かる書類、保険であれば保険契約書の確認が必要です。

これらの書類がないと、預貯金の引き出しや株の売却、保険金の請求などがスムーズに出来ず、最悪、権利が行使できない場合があるので、うっかり他の書類と一緒に捨てないように、しっかり確認しましょう。

負の財産(借入)の確認

次に確認が必要なのが、借入や未払金など負の財産に関する書類です。

単に「相続で**円手に入った!」と喜んでいると、後から痛い思いをすることがあります。相続を受けるか、放棄するかは、この負の財産(借入や未払金)の金額によるとことが大きいですが、見落とされがちなことです。

相続人は、預貯金などの財産を手に入れることができると同時に、借入金や未払金などの債務の責任も負うことになります。このため、借入があるのか、借り入れがある場合借入額がどれくらいなのかを知っておく必要があります。

というのも、生活保護を受けている人の45.5%(平成27年度)が65歳以上なのです。つまり高齢者の場合、生活に困窮している人が他の年代よりも多いということになり、高齢者が借入をしていることは決して珍しくはないのです。

借入金の他にも、家賃や電話料、電気代、ガス代などの未払金(滞納)やクレジットの未決済なども負の財産となります。

プラスの財産(債券)とマイナスの財産(債務)を比較した時に、マイナスの財産が多い場合は、死亡を知りえてから3ケ月以内に相続放棄の手続を行えば、債務を免れることが出来ます。ただし、プラスの財産も得られなくなるので、ご注意ください。

この相続を受けるか、放棄するかの判断をするためには、債務の状況をしっかりと確認する必要があります。遺品整理の際には、請求書などがないかよく確認してください。

解約の確認

故人が一人暮らしの場合は、その契約を解約したり、変更したりする必要があります。死んだからといって、すべての契約が自動的にストップするわけではありません。

例えば、家賃や携帯電話、電気、ガス、水道、固定電話など。これらの解約が遅れると、その分、料金がかかってしまいます。放置してしまうと、使っていないにもかかわらず口座からどんどん利用料金が引き落とされてしまうこともあります。

契約の解約には、家族といえども契約書など契約の内容が分かるものが必要になることが多々あります。

また、車や大型バイクなどを所有していて売却するのであれば車検証が必要になります。

故人が年金をもらっていた場合は、年金を止める手続きをしなければいけません。そのまま年金が支給されていた場合、死後の支給分について返還を求められることもあります。

「知らなかった!」では済まされないことがあるので、解約に関する手続きは漏れなく行いましょう。

遺品整理は自分1人でできるのか?

遺品整理は自分1人でできるのか?

「遺品整理にお金をかけたくない!」、「自分1人でできないの?」という人のために、遺品整理を自分でやるためには何が必要なのかをご紹介します。

遺品整理に必要なもの(1)時間

遺品整理のうち書類確認は、引き出しなどにしまってある書類を確認して、必要なものは残す、不要なものは捨てるという選択を行います。書類一つひとつの中身を見て必要な物か不要な物かを確認するので、かなりの時間が必要になります。

また、生活用品も残すもの、捨てるものを選択します。不要な物は、燃えるゴミ、燃えないゴミ、危険物、粗大ごみなどに分けなければいけません。

粗大ごみなど不要なものを捨てに行くにも時間が必要です。これらの作業には数日間の時間が必要になります。

遺品整理に必要なもの(2)車

遺品整理ででた不用品はゴミとなります。ゴミを市の清掃工場に持ち込むためには車が必要になります。所有している車があまり荷物を詰めないタイプの車で、車に汚れや臭いがつくのが気になる場合、車を所有していない場合などは、ワンボックスや軽トラなどレンタカーを使うという方法があります。

電化製品のうちテレビや冷蔵庫は廃棄料金がかかるのでご注意ください。

また、不用品買取の業者に来てもらうという方法もありますが、買い取ってくれるのは家具や電化製品などリサイクル品として売れそうな物だけで基本的にゴミは持って行ってくれないので、ゴミの廃棄処分にはどうしても車が必要になります。

遺品整理に必要なもの(3)根気

遺品整理は、一つひとつの書類の確認だったり、電化製品など不用品の廃棄処分だったりをいっぺんに行います。これは非常に労力が必要となり、疲れる作業です。

これがもし一人でやるとなるとかなりしんどい作業になります。大型の家電や家具などを分解し、運び出すには体力と根気が必要です。特に根気がないと遺品整理は終わりません。

以上3つが遺品整理を業者へ頼まずにやる方法ですが、時間がない、車の用意が出来ない、面倒なことが苦手、というのであれば専門業者にお願いした方が良いでしょう。

まとめ

今回、父の孤独死という実体験を元に、遺品整理のポイントを紹介しました。まとめると以下の通りです。

  • 故人の死後、速やかに遺品整理を行わなければなりません。
  • 遺品整理は、故人の愛用していた物の他に、預貯金などのプラスの財産に関する書類、借金などのマイナスの財産の書類、契約に関する書類も確認します。もし、マイナスの財産がプラスの財産よりも多ければ相続放棄をすることができます。
  • 故人が使っていた日用品などの不用品は廃棄処分した方が良い。
  • アパートや携帯電話などの契約書も確認し、不要なものは新たな料金が発生しないように速やかに契約解除しましょう。
  • これらを、限られた日数と人手で行う場合は、時間と車、根気が必要になります。それが無理、苦手というのであれば、これらの作業を業者にお願いすることもできます。
  • 慌てずに、インターネットで遺品整理業者を調べて、複数の業者から見積もりを取りましょう。
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