老人ホーム入居前に生前整理はすべき。子供に迷惑をかけないための事前準備

コラム
老人ホーム入居前に生前整理を迷う人
老人ホーム入居前に生前整理を迷う人

生前整理はしなきゃいけないってことは理解しているけど、腰が重く進まない・・・。老人ホーム入居後にゆっくりしてから生前整理をすればいいのかな?

このような疑問・悩みにお答えします。

記事テーマ
  1. 本人が元気なうちに生前整理を
  2. 老人ホーム入居に伴った片付け方法
  3. 老人ホーム入居後に生前整理をするリスク

いざ親が老人ホームに入居するとなった際に、生前整理も一緒に考えたほうがいいことをご存知でしょうか?

生前整理をしておくだけで、子供に負担をかけさせない事前準備をしておくことができるのです。本記事では、そんな老人ホームと生前整理の関係性を紹介していきます。

老人ホーム入居に伴う生前整理とは?

老人ホーム入居に伴う生前整理とは?

本人が元気なうちに生前整理を

親に介護が必要になり、仕事の関係で親の面倒を見ることができなくなってしまったときに利用する老人ホーム。利用するだけで身の回りの世話を子供の代わりにしてくれるので大変便利ですが、入居してしまうとそのまま家に戻らなくなってくることがほとんどです。

元気になって家に戻ってくるのが一番ですが、もしそのまま老人ホームで亡くなってしまった場合、家に残っている財産や遺品などはすべて子供が引き継ぐことになります。ただ子供としては、どこに何が置いてあるか、どれぐらいの財産が家に残っているかは分からないものです。

そんなトラブルを避けるために行うのが、老人ホームに入居する際に必要となる生前整理となります。

後々後悔することが多い遺品整理

Q.親御さんが亡くなる前、生前整理を考えたことはありますか?

これは独自の調査データになりますが、過去遺品整理をした方28名を対象にアンケートをした結果です。「実施しなかった」と回答した方が21人(75%)と多くを占めています。

25%
実施した
75%
実施しなかった

Q.(「実施しなかった」と回答した方)遺品整理のタイミングは適切でしたか?

生前整理を「しなかった」21人中、16人(76%)が「適切ではなかった」と回答しています。

「元気で体力がある時にすべきだった」「痴呆症・認知症がここまで早く進行すると思わなかった」「自分で捨てるべきか判断に迷う事が多く苦労した」「贈与税や税金関連でここまで遺産相続の手続きに時間が掛かると思わなかった」といった声がありました。

23.8%
適切だった
66.7%
適切ではなかった
9.5%
分からない

生前整理を始める時、頭では理解しても現実味がないため作業が進まなかったり、躊躇してしまったりする人がほとんどです。

入居後にゆっくりしてから生前整理をすれば大丈夫、と考えていたけども、急に痴呆症や認知症が進み正確な判断が出来なくなり、遺品をどのように選別すれば良いか分からないといった話はよく聞きます。

体力や気力が尽きたころに、「もっと早く片付けるべきだった」と後悔しないためにも、早く動くことをおすすめします。

親が元気なうちから、生前整理を進めておくべき理由

親が元気なうちから、生前整理を進めておくべき理由

ではなぜ老人ホームに入居させる前に、生前整理を進めておくべきなのでしょうか?以下に理由をまとめていきました。

子供の負担を減らすことに繋がる

いざ親が亡くなった際には、遺品整理をする必要があります。しかしいざ家の中の整理をしようと思っても、1~2日で終わるものではなくかなりの時間をかけて片付けをしていかなくてはいけないのです。さらに親が亡くなると手続きなどに追われて、かなりの負担が予想できるでしょう。

しかしそんな負担を減らすのが、親が元気なうちに行う生前整理になります。親が元気な状態なら身の回りの整理をしておくことができるので、亡くなった後に整理に追われるということがありません。

さらに亡くなった後に手間がかかってしまう書類などの手続きも、早めに対策を打っておけば後の負担を減らすことに繋がってくるのです。

年齢を重ねると親の判断力が低下する恐れがある

今は元気でも、年を重ねていけばだんだんと考える力が弱まっていき、判断力が低下する恐れがあります。いざ生前整理をしようと思って、親にどれぐらいの遺産があるのかを確認しようとしても、判断力が低下しているので聞き出すことができない恐れがあるのです。

親が残してきた遺産や財産をどうしてほしいのかという意思を聞くためにも、早めの生前整理が必要と言えます。

老人ホームに入居が決まった時はどうするの?

老人ホームに入居が決まった時はどうするの?

では実際に老人ホームに入居が決まったとした場合、何をしていく必要があるのでしょうか?そこでここでは、簡単に老人ホームに入居が決まった後の流れを解説していきます。

入居審査から本契約

老人ホームは入居する際に審査が必要となります。そして審査として見られる部分は、主に以下の通りです。

  1. 利用料に見合った子供の収入(支払い能力)がちゃんとあるか
  2. 65歳以上かどうか
  3. どれぐらいの医療的ケアが必要か
  4. 保証人・身元引受人がいるかどうか
  5. どれぐらいの介護が必要になるのか

老人ホームによって設備やサービスなどが異なるもの。老人ホームに入居しようと思っても条件が一致しなければ、審査に受からないということがあります。

そして無事審査が通って入居可能となった時に、初めて本契約と言う流れになるのです。

生活必需品を揃える

無事入居する日が決まったら、老人ホームで使う生活必需品を集めていきましょう。

この際に大切なのは最低限のモノをもっていくということが大切です。いきなり家に置いてあるものを全部持っていくと、必要ないモノが出てくる可能性があります。

老人ホームの種類にもよりますが、ある程度のモノがなくても生活できるだけの設備が整っていることがほとんど。そのため、本当に持っていかなくては生活に困るモノだけを用意して、老人ホームに入居する日を待つようにしましょう。

「もしも」があった時の事前準備

モノの整理や分配をする過程でトラブルが起きるということはよくある話ですが、それ以上に遺品整理で多く起こるトラブルは相続です。土地・建物・権利・金融資産、預貯金・貴金属、宝石、骨董品などが当てはまりますが、相続人同士で方針を話し合うだけでも後々の対応が違ってきます。

誰の目から見ても明らかな「モノ」でも実際に鑑定したら価値のあるものだったり、財産にならないだろうと勝手に判断して捨ててしまったり、トラブルは様々です。

老人ホームに入居の決定をきっかけにして、終活の一環である生前整理の必要性について、家族全員で意見交換からしてみてはいかがでしょうか。

老人ホーム入居に伴った片付け方法

老人ホーム入居に伴った片付け方法

では老人ホームに入居すると決まった後は、どのように生前整理を行っていくのが理想的なのでしょうか?そこでここでは、正しい生前整理の方法について順番に解説していきます。

残った家財は不用品

親と子供が別居している場合、親が住んでいた家財などは不用品となってしまいます。なぜなら残されていたとしても使い道に困ってしまい、そのまま置いておいても邪魔になる恐れがあるからです。

実際に家財を引き継ぐという形をとれば不用品とはならないでしょうが、ほとんどの生活に必要な家具や家電などの家財は子供がすでに持っていることがほとんど。そのため、生前整理の時には、残された家財はちょっとずつでも処分をするか売却をするかなどの対策を練っておくと良いでしょう。

自力で片付けようとしない

よく生前整理をしようと考えた際には全部を自分で片づけようとする方もいますが、決してすべてを自力で片づけようとしてはいけません。生前整理とは、家に残っているモノの片付けだけではなく、親が持っているお金の整理をするからです。

生前整理をしていく中で、親が残してくれた遺産の確認は必ず行っていきます。しかしすべてが子供に相続されるわけではなく、子供以外の相続人にも遺産が分け与えられる可能性もあるのです。

そのため、生前整理をしようと考えた際には、決して自力で片付けをするのではなく相続人にも手伝ってもらうようにしましょう。そうすることで、後のお金に関するトラブルを避けることにも繋がっていきます。

生前整理の代行業者へ依頼

どうしても家の中のモノが多かった場合や、相続人が遠方に住んでいたりして片付け自体が困難を極めるようでしたら、生前整理の代行業者に依頼をするようにしましょう。現代において家の中に残されたモノを片付けてくれる業者は全国に数多く存在し、最低でも1~2日で片付けをしてくれます。

老人ホームの入居などの手続きなどを考えていくと、できるだけ早めに片付けをしてくれる業者に依頼するのも効率的な手段と言えるのではないでしょうか。

悪徳業者に注意

ただ生前整理をしてくれる業者の中には、多額の金額を請求してくる悪徳業者がいます。実際に片付けはしてくれるものの、何かしらサービスを追加してしまいいつの間にか金額が高くなってしまったという事例はたくさんあるのです。

そんな悪徳業者に騙されないようにするためにも、まずは事前見積もりを出して貰ってから、口コミなどを見て依頼するようにしていきましょう。

老人ホーム入居後に生前整理をするリスク

老人ホーム入居後に生前整理をするリスク

ただ中には「老人ホームの入居をした後に生前整理をすればいいのでは?」と考える人もいるではないでしょうか?確かに老人ホーム入居後でも生前整理を進めていくことができますが、いくつかのリスクを抱えることになるのです。

ではどのようなリスクを抱える可能性があるのか、順番に見ていきましょう。

認知症の発生リスク

年齢を重ねていく際に気をつけなくてはいけないのが、認知症の発生です。

認知症はいつ訪れるか予測がつかず、いつの間にか発症してしまうという恐ろしい病気になります。さらに認知症に発生してしまうと、子供が質問をしてもちゃんとした返事が返ってこず、生前整理をしようとしても親の意見を聞くことができないこともあるのです。

生前整理は、親の意見を尊重することや親が持っている遺産をどのように処分していくかを聞いていかなくては始まりません。そんな親の意志が重要となる生前整理にも関わらず、認知症になってしまうことでまったく家の片付けが進まないという事態に陥ってしまいます。

入居後、容態悪化のリスク

老人ホームに入居したからと言って、安心できるわけではありません。老人ホームに入った後に環境の変化や急に容態が悪化してしまい、そのまま喋れなくない状態になるリスクがあるのです。

さらに容態が悪化してしまうと、ほぼ親の世話に付きっきりになってしまうとあって、生前整理どころではありません。家の都合にもよるでしょうが、もし入居した後に生前整理をしようと思っても、できる限り早く生前整理をしていくことをおススメします。

老人ホーム入居に伴って生前整理をして良かったの声

老人ホーム入居に伴って生前整理をして良かったの声

60代/男性/東京都

老人ホームに入居することが決まり、今後のことを考えて生前整理をしていくことを決めました。最初は亡くなる前に身の回りの整理をしていくことは躊躇いがありましたが、残された子供たちのことを考えると、早めにしておいたほうが迷惑をかけないと感じ決意を固めました。

どうしても捨てられない物だけは子供に言って残してもらい、老人ホームに持っていけるものはそのまま持っていきました。自分一人ではなく子供たちも手伝ってくれたので、感謝の気持ちでいっぱいです。

70代/男性/香川県

いいかげん家の中のモノを整理しなくてはと思っていたので、老人ホームに入居するのをきっかけに生前整理をしていきました。私の場合は業者に依頼をしたのですが、スムーズに片付けをしてくれたので、すぐに入居に向けての準備に取り掛かることができました。

手続きやモノを運んだりと大変でしたが、部屋の中を整理していたおかげでそこまでの苦労はなかったと思います。これからはゆっくり家のことを気にせず、老人ホームでのんびりしていきたいと感じました。

60代/女性/神奈川県

介護が必要になるということもあって、老人ホームに入居することを決めました。ただ家の中に残している家具や家電はどうしたらいいのか考えていたところ、生前整理という方法があることを知り、入居前に取り掛かることを決めました。

想い出の品がたくさんありなかなか片付けも進みませんでしたが、いざ片付けをすると昔の想い出を振り返る機会にもなり、これからの生きる活力にもなりました。大事にしていた家財を処分するのは少し残念でしたが、今は心の中に想い出として残っています。

大事にモノを残しておくのもいいけど、残された子供たちのことを考えたら早めに生前整理をしておいて良かったです。

まとめ

老人ホームに入居する際の生前整理について詳しくまとめていきました。

子供に迷惑をかけない1つの方法として老人ホームに入居することも1つの選択肢ですが、生前整理による身の回りの整理も子供にとってはありがたい行為となります。

「亡くなる前に身の回りの整理をするのは気が引ける」という方も、後に残された子供たちのことを考えたら、今のうちに生前整理をしたほうがいいという判断に変わるのではないでしょうか。

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