親の終活は40代で始める【経験談】親の終活サポート方法

コラム
親の終活は40代で始めるべきか迷う人
親の終活は40代で始めるべきか迷う人

そろそろ、親の終活を考えているけど、どう話を切り出したらいいのか・・・。子供としてどのように終活をサポートすればいいのだろう?

このような疑問・悩みにお答えします。

記事テーマ
  1. 終活を意識させることから始める
  2. 自分自身のエンディングノートを書いて親を先導するべき
  3. 親の終活は40代で始め、後回しにしない
  4. 子・孫世代の争いを減らす生前整理

あなたの親は終活を始めていますか?

「まだまだ元気」本人や周りの家族がそう思っているうちは、終活の話はしにくいものです。子供だって本当は親が亡くなった時の事なんて考えたくないはず。しかし確実にやってくるその時に向けて準備する時間は、そんなにたくさん残されていないかもしれません。

この記事では、親の終活サポートの方法を経験談からご紹介いたします。未来を安心して明るく過ごすための終活を始めてみましょう。

親と終活を始めるためのきっかけを作るには?

親と終活を始めるためのきっかけを作るには?

「自分はまだ若い」と思っている親に対して終活の話を切り出せば、「自分はまだ死なない!不謹慎だ!」と怒られるかもしれません。入退院を繰り返しているような親であれば、「自分はもうすぐ死ぬのか」と思わせてしまうかもしれません。

親との関係が悪くなったり、生きる気力を失くしてしまったり・・・そんなことを想像すると、ますます子供からは言い出しにくくなります。

親子間で終活の話題がタブーのように扱われやすいのは、「終活は死んだ時のためにするもの」と考えている方が多いという理由が考えられます。実際に終活は、自分の死後、遺された家族に負担を掛けないように行うものでもありますが、今後の人生をより良く生きるためのものでもあります。

そのことを親子間で共通認識にするためには、亡くなった後のことを想像させるのではなく、もっと近い未来、たとえば半年後・1年後のより良い生活を想像させるような声かけが必要です。

話をするタイミング選びも重要です。たまたま実家に帰ったタイミングで話をしたくても、気力・体力が充実している時にはピンとこないでしょう。

たとえば、親戚や親しい人、あるいは有名人の病気や死をきっかけに、ご自身について考える人は多いので、そのようなタイミングで切り出すのも一つの方法です。自分と同年代の人の死は自分もそういうことを考える年齢にあるのだということを十分に意識させてくれます。

親任せにしていると、何をしたらいいかわからない、面倒くさいという気持ちでなかなか進まないこともあるでしょう。だからこそ、あなたも一緒に親の終活に取り組むことが大切なのです。

終活をすすめる前に自分がエンディングノートを書く

終活をすすめる前に自分がエンディングノートを書く

親に終活をすすめる前に、あなた自身がエンディングノートを書いてみてはいかがでしょうか。親に終活をすすめてやる気になっても、いざ始めるとなると具体的に何をすればよいかわからず動けない場合もあります。

そんな時には、あなた自身のエンディングノートをもとに、話し合うことを決めたり、整理しなければいけないものを洗い出したりすればいいのです。親にエンディングノートを書いてもらう時の説明もしやすくなりますし、当然ご自身の終活にもなります。

一般的なノートを使うこともできますが、何を書けばいいかわからない場合は、エンディングノートとして市販されているものがおすすめです。

必要な項目が網羅されていますので、書ける項目から埋めていけば、今の時点で整理できていること・できていないことの区別もつくようになり、終活としてやるべき行動が具体的にわかるようになります。

45歳 男性Aさんの経験談

終活をすすめる前に自分がエンディングノートを書く

60代の両親とは別居です。高血圧などの持病はあるものの元気に生活している様子で、これまで特に不安なことはありませんでした。しかし叔父が亡くなったことをきっかけに、両親の死を意識するようになりました。

これまでも介護が必要になったら、というような話はしたことはありましたが、葬式の話やお墓の話をするのはなんとなく気が引けていました。

以前父が「俺が死んだら海に骨を撒いてくれ」と言っていたのが、冗談なのか本気なのかもわかりません。そんな時に、たまたまテレビで見た終活というキーワードが目に入り、自分たちに必要なのはこれだと感じたのです。

叔父の1周忌の法要の後、終活をしないか、と話をしてみました。父の性格からすると、こんな話をしたら怒り出すのではないかと思っていましたが、弟が亡くなり色々思うところがあったのか、真剣に聞いてくれました。

終活をすることについて、父は「どっちでもいい」と言い、母は「子供たちに迷惑をかけたくない」と言って同意。それで、ようやく両親一緒に終活を始めることになったのです。

何から始めたらいいのかインターネットで検索し、ひとまずエンディングノートを2冊購入して実家に持っていきました。父はいざとなると面倒くさそうに文句を言っていましたが、母親に促されエンディングノートを書くうちに色んな思い出話が飛び出し、和やかな雰囲気になってきました。自分も改めてお墓の話を聞いたり、ご先祖様の話を聞いたりと、久しぶりに親子でいい時間を持てたと感じています。

エンディングノートを書く過程で、様々な問題も見えてきました。本人たちも把握しきれていない、使用していない銀行口座が複数あることがわかったのです。

また、父が友人にお金を貸していたことも判明。子供たちだけではわからなかったであろう、そういったこともすべて記載できるので、エンディングノートを書いてもらって本当によかったと思います。

使わない家具や母の貴金属をどうしたいのか、両親の意向を確認することもできました。家具は早めに売ることにし、貴金属は形見分けしたいそうなので、今後遺言書も作成することにしました。

また、父と母でやって欲しいお葬式がまったく違ったので、兄弟で付き添って葬儀社に見学に行くことにもなりました。自分一人では対応できないので、兄弟と連絡を取る機会も多くなり、家族が一致団結している感覚がありました。

まだまだやる事があるので、両親には元気で長生きしてもらわないといけません。身辺を整理して気持ちが身軽になったのか、二人で旅行に行くと言っています。残された時間を意識して、充実した生活を送っているように見えますので、思い切って終活の話をしてみて良かったと思っています。

48歳 女性Bさんの経験談

終活をすすめる前に自分がエンディングノートを書く

私の父は3年前に亡くなりました。母は70代ですが、同居を嫌がり実家の古い家に一人で暮らしています。ここ数年は風邪をこじらせて肺炎になるなど身体も弱ってきているようで、心配して毎日電話をしています。

終活という言葉は知っていましたが、何をすればいいのかもわからないし、今まであまり意識していませんでした。

でも今年自分が病気で入院して、人生なにが起こるかわからないということが身に染みたのです。それで自分が終活を始めようと思った時に、せっかくなら母親と一緒にしたいと持ち掛けました。

父が亡くなった時に多少の苦労があったのか母はすんなり受け入れてくれ、毎月1度は実家に行き、一緒にエンディングノートを書くようになりました。母は終活こそしていなかったものの、介護が必要になった時は子供たちに迷惑をかけたくないと考えていたようで、そのための貯金も十分にあることがわかりました。

正直なところ、まだ起こってもいない母の介護問題で兄夫婦が険悪になっていた時期もあったので、この話を聞いて兄も一安心していました。

お金に関する部分はすぐにまとまりましたが、家の中に残されているたくさんの物の整理にはまだ時間がかかりそうです。体力のない母だけではどうにもならないので、生前整理をしていただける業者に頼むことも検討しています。

やらなきゃいけない事がたくさんある、その思いが、母の毎日を張り合いのあるものにしているように感じます。改めて、終活を一緒にしてよかったと思っています。

最低限、親と話し合うべきこと

最低限、親と話し合うべきこと

終活をする目的の一つに、遺された家族の負担を減らすということがあります。特に、金銭問題のトラブルはよくあるものです。法定相続で問題がなければよいのですが、法定相続以外に誰かに特別な財産を残したい場合は、遺言書を作成しておくことが必要です。ここでは、親の終活で話し合っておくべきことを解説いたします。

不動産

土地や家などの不動産については、そのまま相続して欲しいのか、売却して現金を相続するのかを確認しておくと良いでしょう。謄本を確認し、現在の権利関係を把握しておくことも大切です。使用していない不動産ならば、すぐに売却して両親の今後の生活費に充てるか、生前贈与する方法もあります。

金融

預貯金や有価証券などはどこに、どれぐらいあるのかわかるようにしておく必要があります。特にネット銀行などは郵便物が届かないため存在に気が付きにくいです。使用しない口座は解約してまとめておけば、後から手間がかかりません。

とはいえ、暗証番号や印鑑の場所まで家族が知っておく必要はありません。特にエンディングノートに書いてしまうと、泥棒被害にあった時に情報が洩れることになりますので気を付けてください。

家庭用財産

自動車、貴金属、美術品などの処分方法についても話し合っておきましょう。売却してもいいのか、形見として贈与したいのか本人の意思を確認しておくことが大切です。

マイナス財産(借金・買掛金)

マイナス財産について、家族には知られたくないという気持ちもあるでしょう。しかし、遺された家族が思わぬ借金を背負わないために大切なことです。相続する財産より借金の方が多ければ、遺族は相続放棄をすることができます。

これは3か月以内にしなければならないので、それ以上経ってから判明しても遅いのです。借金の有無、買掛金の有無、誰かの連帯保証人になっていないか、などは亡くなったあとにすぐ家族が把握できるようにしておく必要があります。

まとめ

生前整理をしておくことで、遺された家族の負担を減らすだけでなく、今後のご自身の人生をより豊かなものにすることができます。何から始めればいいかわからない、物が多くて困っている、自分だけでできないという場合は、業者の活用をおすすめします。

自分が40代だった場合、親は60~70代。「まだ早い」という気持ちはあっても、そろそろ足腰が弱ってくるなど、身体の不調を感じ始める世代です。終活をするには気力も体力も必要ですので、早く始めたほうが負担はありません。先々のことが不安になる気持ちに寄り添いつつ、是非サポートをしてあげてください。

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